初心者がまず覚えるべきFX基本用語集

初心者が覚えるべきFX基本用語集

初心者がまず知っておくべき言葉

当コンテンツでは、これからFXを始めようと考えている初心者の方に知っておいてほしい基本用語の紹介をしていきます。

FX未経験の方は勉強をしていても多くの専門用語が出てきてしまい文章を読むだけでも大変だと思います。
実際にFXでは初心者の方には難しい専門用語がたくさん出てきますが、きちんと勉強をすれば難しいということはありません!
というのも、FXは主婦や学生など様々な人が気軽に取り組むことができる投資だからです。

当コンテンツでは、知っておくべき用語をその用語を使う場面ごとに分けてまとめて覚えられるような形で紹介していきます。
しっかり読んでいただければ、FXに関する文章を読んでいて困るということはなくなります!

よく出てくる最重要基本用語

まずは、FXを始めるうえで最初に知っておいてほしいFXの最重要基本用語の紹介をしていきます。
今後、FXについて勉強していくうえでよく目にする用語ばかりですのでしっかりと
頭に入れておきましょう。

レバレッジ

「レバレッジ」という用語は、自分が持っている以上のお金をFXで取引するための仕組みを表すときに使われる用語です。
レバレッジを使うことによって自分の持っているお金の何倍もの金額が取引可能となり、利益も何倍にも高めることが可能となります。

具体的には、
現在のドル円レートが1ドル=120円であるとします。
この時レバレッジをかけることなく、1万ドルの取引を行おうと思うと120万円必要になるのですが、レバレッジを使うと12万円で取引が可能となります。

利益を増やすことができると聞くとレバレッジが高いほうがいいと考えてしまいそうですよね?
しかし、損益が出た場合も利益の場合と同様に何倍にもなってしまうのでレバレッジをかける際は十分に気を付けましょう。

証拠金と余剰金

「証拠金」という用語は、FX口座内に預けているお金のことを表す用語で、FXで取引を行う上での担保として必要なお金のことです。
また、証拠金に関連して覚えておく必要のある用語がいくつかあるので、紹介しておきます。
必要証拠金
取引を行う際に証拠金としてFX口座内に入れておく必要のある最低金額(一般的には、取引金額の2~5%)
証拠金維持率
必要証拠金に対する証拠金の割合(証拠金維持率=証拠金/必要証拠金)
余剰金
証拠金から必要証拠金を引いた金額(余剰金=証拠金-必要証拠金)

証拠金についての具体例を挙げると、
現在のドル円レートが1ドル=100円、FXで100万円の運用を行うための必要証拠金が2万円であるとします。
この後、円安に進むと考えFX口座内にある2万円で1万ドルを買ったが、予測が外れ1ドル=99.5円になってしまった場合の証拠金維持率を計算します。

2万円で1万ドルを買ったが、予測が外れ1ドル=99.5円になってしまった場合の証拠金維持率

この場合、
証拠金維持率数式
と出すことができます。

この証拠金維持率というのは次に紹介する「ロスカット」を考えるうえでとても大切になってくるのでぜひとも自分で証拠金維持率を導くことができるようにしておきましょう。

ロスカット

「ロスカット」という用語は、FXで一定の損失が出てしまった際に強制的に決済をしてしまうということを表す用語です。
このロスカットによって、トレーダーがFX口座内にある金額以上の損失を防ぐことができます。
また、ロスカットをされる基準は「証拠金維持率」によって決まっています。

ロスカットされる基準というのはFX会社によって異なるのですが、証拠金維持率が30%でロスカットされるとすると、
1ドル=100円、レバレッジ20倍でFX口座内にある100万円全てを使いトレードした場合であれば、証拠金が30万円になるとロスカットになってしまいます。
つまり、1ドル=96円50銭になるとロスカットされるということになります。

1ドル=96円50銭になるとロスカットのイラスト

また、「マージンコール」というのは証拠金維持率が低くなっており、ロスカットになりそうなため証拠金の追加を求める警告のことです。
取引を行う際は、なるべく証拠金維持率を高く保つように心がけ追加入金やロスカットをなるべくしないようにすることが大切です。

注文時に必要なFXの通貨単位

ここからはFXでの注文時に必要になってくる用語について説明していきます。
FXでは様々な通貨を使うため、それらを共通の単位で表すためにいくつかの用語が存在します。

通貨単位

基本的にFXの「通貨単位」という用語は、各国それぞれの単位と置き換えて考えてもらえるとわかります。
また、この通貨単位というものはFXでの取引で「1万通貨単位以上で取引可能」のようにFX取引の基準として使われています。

例えば、米ドルだったら1ドル=1通貨単位
日本円だったら、1円=1通貨単位
と表します。

pips

「pips」という用語は、FXを行っている際に画面に表示される6桁の数字のうち右から2番目の値を1pipsと表します。

米ドルの場合、0.00010ドル=1pips
日本円の場合、000.020円=2pips
となります。

また、pipsは1ドル=100.000円の場合に円安になると予想し、1ドル=100.020円になった場合に「2pips利益が出た」などFXトレーダーが為替の差益(差損)を表す場合によく使われます。
この時、1万通貨買って200円儲けた場合も100万通貨買って2万円儲けた場合も同様に「2pips利益が出た」と表現されます。

point

「point」という用語はpipsの1/10の大きさを表すときに使われる用語で基本的にFXの管理画面上に表示される6桁の数字のうち1番右の1pointと表します。

米ドルの場合、 0.00004ドル=4point
日本円の場合、000.003円=3point
となります。

元々は、FX管理画面上に5桁で表示されているものが多くpipsが最小単位だったのですが、6桁で表示するFX会社が増加したため最小単位を表す単位がなくなってしまったためpointという単位が新たに最小単位としてできました。
pipsとpointは「10point=1pips」とセットで覚えておきましょう。

Lot(枚)

「Lot」という用語はFXで取引を行う際の基準となる用語です。
FX業者によって、1Lotの大きさが異なるのですが基本は「通貨単位」を基準に考えます。
一般的には、1万通貨単位=1Lotの場合が多いです。
また、1Lotを1枚と表すこともあります。

取引時に出てくる基礎用語

FXでの取引時にもFX特有の用語というのがいくつか出てきます。
ここでは、FX取引時に出てくる特に重要な用語について解説していきます。

ポジション

「ポジション」という用語はFXで決済していない取引中の状態を表す用語です。
FXで1万ドルを買って保有していることを「1万ドルの買いポジションを持っている」といいます。
また、FXで取引を行っておらずポジションを持っていない場合は「ノーポジション」といいます。

ロングとショート

FXで取引を行う際に使う用語で、「ロング」という用語はFX取引で「買う」という行為を表し、逆に「ショート」という用語はFX取引で「売る」という行為を表します。

例を挙げると、
1ドル=100円で円安になると予測し1万ドルを買うとロング
1ドル=100円で円高になると予測し1万ドルを売るとショート
ということになります。

AskとBid

次に「Ask」「Bid」という用語について説明します。
簡単に説明すると、Askが「買い」のことでBidが「売り」のことです。
実際にトレードを行う場合、
110.802[Bid] 110.786[Ask]
というように買う場合と売る場合の値段にずれがあります。
これを「スプレッド」といい、FX会社が受け取る手数料となります。

基本となるFXの注文方法

FXでは基本的に為替を見ながら売り買いをするだけなのですが、「売り」や「買い」の注文をする方法にも複数あり、そのための用語がいくつか出てきます。
その注文方法の用語をここで説明していきます。

約定

「約定(やくじょう)」という用語は、外貨取引で売買が成立したことを表す用語です。
FXで取引を行う際に「買い」や「売り」の指示をネット上で出すとFX会社が仲介して金融機関と取引を行うことができます。
その時に取引が成立したことを「約定した」と表します。

また、約定が決定した価格を「約定価格(約定値段)」
約定された日を「約定日」
約定された総額を「約定代金」
という用語で表します。

成行

「成行(なりゆき)」という用語は、FXで最もメジャーな注文方法を表す用語になります。
FXで取引を行う際に現在表示されている価格で「1lot買う」など買いや売りなどをする際に値段を指定せずに取引する通貨の額だけを指定する注文方法が「成行」です。

指値と逆指値

まず「指値(さしね)」という用語についてですが、これは上で説明した成行とは異なりあらかじめ取引をしたいレートを設定しておく注文方法です。

例えば、現在1ドル=100円だとします。
この時に「1ドル=105円になったときに売る」または、「1ドル=95円になったときに買う」
と設定しておくことを「指値注文」といいます。

指値とは異なり、レートが意図しない方向へ進んでしまった際に自動で指定のレートで決済を行うときの用語が「逆指値」です。
現在、1ドル100円の買いポジションを持っているとします。
この時、1ドル=99円になったら諦めようと考えています。
この場合に逆指値として99円と設定しておくことによって、1ドル=99円になったタイミングで自動決済してくれます。

OCO注文

「OCO注文」という用語は、指値注文と逆指値注文を同時に行う際の用語です。
OCO注文をする際には二つの値段を設定する必要があります。

現在、1ドル=100円の買いポジションを1lot持っていたとします。
この時、1ドル=101円と利益が出た段階で決済する。
逆に、1ドル=99円となったらあきらめて決済する。
などのようにいくらからいくらの範囲で取引を行うということをOCO注文では指定することができます。

OCO注文は、損益の範囲をあらかじめ決めることができずっとチャートを見ていられないときや予測が難しい時に便利な手法です。

IFD注文

「IFD注文」という用語は、ポジションを持っていない状態でレートがいくらになったら買い(売り)、さらにその後いくらになったら決済するかを決めておく注文方法を表す用語です。

具体例を挙げると、
現在、1ドル=100円であり、この時に1ドル=101円になったら買い1ドル=103円になったら決済すると設定するというのがIFD注文です。

IFD注文は、取引開始前の段階から利益確定、損切りのどちらかを決められるというのがメリットになります。

IFO(IFDOCO)注文

上で説明したOCO注文とIFD注文を組み合わせた注文方法「IFO注文」です。

先ほどの例同様、現在1ドル=100円で1ドル=101円になったら買い注文をし、1ドル=103円になったら決済を行いたいという場合、
それに加えて1ドル=97円になったらあきらめて決済をすると逆指値を設定するというのをIFO注文といいます。

IFO注文は、取引前から利益も損益どちらも決めることになるので設定してしまえばその後は放っておいても自動ですべて取引を済ましてくれるため忙しいという方にはオススメの注文方法です。

トレードを行う際に使われるテクニック

FXをしていくうえで様々なテクニック用語が出てくることがあります。
ここでは、FXをしていく上でよく出てくるテクニック用語について説明していきます。

ナンピン

「ナンピン」という用語は、レートが予測とは異なる方向に動いてしまっている場合に使うテクニックのことを表す用語です。

現在、1ドル=110円で1lotの買いポジションを持ったにもかかわらず、1ドル=104円になってしまったとします。
本来、損失を0にするためには1ドル=110円までレートが戻る必要があります。
しかし、この時1ドル=104円で再び1lot買いポジションを持つことによって110円と104円の真ん中の1ドル=107円の時点で損失を0にすることができます。
この時に使うテクニック用語がナンピンです。

ナンピンテクニックの図

ナンピンを行うタイミングを間違えてしまうと、さらに損益が増えてしまうということが起きてしまうのでナンピンを行う際には十分に注意して行いましょう。

ドテン

「ドテン」という用語は、FXで持っていたポジションを決済すると同時に持っていたものとは逆のポジションを持つことを表す用語です。

具体的には、
1ドル=100円で買いポジションを持っており、1ドル=105円になった段階で持っているポジションを決済し、逆に1ドル=105円から下がるだろうと売りポジションを持つということを表します。
また、この時のように買いポジションから売りポジションに移ることを「ドテンショート(ドテン売り)」という用語で表します。
逆に、売りポジションから買いポジションに移ることを「ドテンロング(ドテン買い)」という用語で表します。

両建て

「両建て」という用語は、FXで買いポジションと売りポジション両方を保有して差益と差損を相殺し、損失を固定する取引テクニックを表す用語です。
また、買いと売りを同じlot数保有している場合に損切りを必要としないテクニックであるとも言われています。

例えば、
1ドル=105円で売りポジションを持ち、1ドル=100円で買いポジションを保有します。
このように両建てすることによってレートがどのように変化しようとFXでの損益を固定することができます。

基本用語を理解することができたら

FXで必要な基本用語について理解できたでしょうか?
ここまで出てきた基本用語を理解していただけたら、FXを始める準備は万端です!
しかし、用語を理解できたらからといって初心者がいきなり取引を行うというのは失敗のもとです。
FXの用語が理解できある程度トレードのイメージができたら、次は実際にFXでトレードをする前に「デモトレード」という実際には存在しないお金でFXの練習ができるもので練習してみることをおすすめします。