トレードでの失敗を回避する!

FXにおける6つのリスク回避

トレードを始める前に知っておきたいFXのリスクについて

当コンテンツでは、FXを行う上でのリスクとリスク管理の方法を紹介していきます。

これから、FXを始めてみようと考えている方は
「FXで失敗したという話をよく聞くし、リスクが大きいのでは?」
と思っている方も多くいるのではないかと思います。

実際、FXにはリスクがあります。
しかし、そのリスクを回避するというのはFX初心者であっても難しくありません!

FX初心者の方でもこれから解説することを踏まえてFXトレードを行っていただきさえすれば、何百万円失ったなどといった大きなリスクは簡単に回避することができます。
FXで失敗をする前にFXのリスクについてしっかりと理解し、きちんとリスクを回避した上でFXに取り組んでいきましょう。

リスク0の投資なんて存在しない

ここでは、投資のリスクについて書いていきます。
まず、投資を行う上で知っておいてほしいこととして、「リスクが全くない投資は存在しない」ということがあります。
株式投資を行うのであれば、株式を買った会社がつぶれてしまうと投資したお金は0になってしまいます。
不動産投資であれば、空室が続いてしまうと投資したお金を取り戻すことはできません。

このようにFX以外の投資でもリスクは存在し、リスクが存在することはFXも例外ではありません。
まずは、FXというのは投資であり、投資には基本的にリスクがついてきてしまうということを理解してFXに取り組むようにしましょう。

初心者が知っておきたいFXトレードにおける6つのリスク

ここからは具体的なFXのリスクを6つ紹介していきます。
FXでのリスクを回避するためには、まずリスクを理解するということが必要です。
FXを始める前にしっかりとFXのリスクについて理解しておきましょう。

為替変動リスク

「為替変動リスク」は、FX初心者の方でも理解している人が多いリスクでFXを行う上では避けることのできないリスクです。しかし、FXでの損失のほとんどがこの「為替変動リスク」によるものといっても過言はありません。

そもそも、FXというのは為替変動を利用して利益を生み出す投資です。
そのため、為替が思った通りに動いた場合は利益を出せますが逆に思った通りに為替が動かなければ損失となります。
また、地震などの天災やテロ、紛争などによって為替が大きく動くリスクなども存在します。

さらに、この時に大きなレバレッジ(自分が持っている以上の金額を運用できる仕組み)をかけているとさらに損失が多くなってしまいます。

特にレバレッジをかけすぎた結果、大きな損失を出したという方が非常に多いのでこれからFXを行う際はレバレッジには大きなリスクがあるということを十分に注意しましょう。

金利変動リスク

これはスワップポイント(FXで通貨の金利差を利用して稼ぐこと)を利用して稼ごうと考えている人が注意しなければならないリスクです。

日々為替が変動し続けているというのは皆さんもご存知だと思います。
実は、金利も日々変化しています。そのため、気づいたら「
スワップポイントのもらえる量が減っている」
「金利差が逆転して逆にスワップポイントを払わなければならない」
となってしまうというリスクが存在します。

FXでスワップポイント狙いであれば、あまり為替の動きを見ておく必要もなく長期にわたって外貨を保有しておくということになります。
そのため、時間を空けてFX口座を見るとスワップポイントで稼いでいるはずが、損失が出ているということが起こってしまうリスクがあります。

業者リスク

FXを取り扱っている業者によってもリスクが生じてくる場合があります。
仮に100万円をFXの口座に預け、取引を行った結果200万円まで増やすことができたとします。
その翌日、そのFX会社が倒産してしまった場合儲けた100万円だけでなく、最初に入金した100万円すら返ってこないということもあり得ます。

「そんなことほとんど起こらないでしょう」
と思っている方も多いと思いますが、実際に2007年10月にFX札幌というFX業者が社長の横領により倒産して損をしたFX投資家がたくさん存在します。

確かに頻繁にあるわけではないですし、気にしていては取引ができないですが、このようなリスクもあるということも頭に入れておきましょう。

システムリスク

基本的にFX取引はパソコンやスマホなどのオンライン上で行うことになると思います。
FXをオンラインで行うとなると、ネット回線やサーバーのトラブル、スマホであればアプリの不具合などで取引が行えなくなるリスクが存在します。

FX取引の途中にシステムのトラブルが起こってしまい、決済ができないとなっても為替は常に動いています。
システム自体が使えなくなってしまうと、決済することも新しく取引をするということもできません。
やっとのことでシステムが復旧して見てみると大損しているというリスクも十分に考えられます。

システムリスクは業者リスク同様、予測して回避するということは難しいです。
そのため、トラブルが起きた時にパニックにならないように、このようなリスクがあることを頭に入れておき対処できるようにしておくことが大切です。

流動性リスク

「流動性リスク」は日本円やユーロ、米ドルなどとは異なり、流通量の少ないNZドルや豪ドルなどの通貨でFX取引を行う場合に出てくるリスクです。

流通量が少ない通貨で取引を行っていると、持っている通貨を決済したくても買ってくれる人がいなくて決済できずに損失が増えていくこともあります。
また、流通量の多い通貨であってもテロや紛争などで一時的に流通量が減少してしまうというリスクも存在します。

ロスカットリスク

ロスカットというのは、ある一定以上の損失が出そうになった場合に強制的に決済をしてしまうという仕組みです。
本来、ロスカットはFXによるリスクを抑えるための仕組みなのですが、これにもリスクが存在しています。

FXでは、その後どんなに利益が出る見込みがあろうとも一度ロスカットの基準となる線を越えてしまうと強制的に決済されてしまいます。

そのため、FX取引を行っており一瞬ロスカットの基準を下回るような価格になってしまうと強制的にロスカットとなり、その時点で損失が確定されてしまいます。

初心者でもできる簡単リスク管理術!

ここまではFXにどのようなリスクが存在するかというのを説明してきました。
ここからはFXのリスクをどのようにしたら避けることができるのかということを説明していきます。
ここで紹介する内容でFXのすべてのリスクを回避できるわけではないですが、FXで大きな失敗をするといったリスクは回避することができます。

適切なレバレッジで取引を行う

leverageとは

レバレッジは一見すると、持っているお金以上の金額のトレードを行うことができ、まとめて多くの金額を稼ぐことができるありがたいシステムです。
しかし、一気に稼ぐことができる分だけ一気に損をするというリスクもあります。

レバレッジを高くしすぎてしまい、何百万円ものお金を一気に失うという失敗をしたトレーダーはとても多くいます。
逆に、このレバレッジの設定をきちんと自分で基準を作り、無理のないレバレッジで取引を行うことで大きなリスクを防ぐことが可能となります。

そのため、FXのレバレッジはきちんと自分が無理なく取引ができる基準を作り、それに従って取引を続けるようにしてリスク管理をしましょう。

逆指値注文をしておく

トレード中に損失が出ている時に、見切りをつけて決済してしまうことを損切りと言います。
この損切りを予め設定しておいたレートで自動決済を行う注文方法のことを「逆指値注文」と言います。

FXで逆指値注文をしておくことによって、システムの問題で決済ができなくなったりという時に大きな損失が出るリスクを抑えることができます。
また、逆指値注文をしておらず自分で決済をする場合ですと、本来損切りをするつもりであったレートになって、
「またレートが戻るかもしれないから、もう少し様子を見よう」
と損切りを延長するということがなくなり、損失が大きくなるというリスクも防ぐことができます。

この逆指値注文もその前のレバレッジと同様自分で決めた基準に従い行うということがリスクを回避するうえでとても大切になってきます。

安心できる業者を利用する

これは、「業者リスク」を防ぐリスク管理方法です。
これから、FXを始めようと考えている方の中には
「どのFX業者を使ってもレートは一緒だから関係ない」
と思っている方もいるかもしれません。
また、「色んなFX業者があってどれを選んだらいいかわからない」
という方もいるのではないでしょうか?

まず第一のFX業者を選ぶ際の基準は安心できるかどうかです!
FX業者に資金力があれば破産するという可能性も少なくなります。
そのため、資金力のある親会社がついている、利用者が多くいるなど資金力のあるFX業者を選ぶと業者リスクを抑えてFX取引を行うことができます。

ロスカットの基準が低い海外FX業者を利用する

ロスカットリスクとは

「ロスカットリスク」は海外FX業者を選ぶことによってリスク回避をすることができます。
FX業者には、国内FX業者と海外FX業者の大きく分けると二つのFX業者があり、その二つの大きな違いにレバレッジの違いがあります。
国内FX業者のレバレッジは規制により25倍までと決まっているのに対して、海外FX業者は最大3000倍と高いレバレッジでも取引が可能です。

以下二つのFX業者でそれぞれ50万円を用いて1000万円の取引をする場合を考えます。
国内FX業者A:レバレッジ:最大25倍、ロスカットライン:必要証拠金の30%
海外FX業者B:レバレッジ:最大500倍、ロスカットライン:必要証拠金の50%
(必要証拠金:ある価格(今回は1000万円)の取引を行う際にFX口座内に入れておく必要のある金額)

国内FX業者A 海外FX業者B
レバレッジ 25倍 500倍
必要証拠金 40万円 2万円
ロスカットライン 30% 50%
ロスカット金額 12万円 1万円

この時、国内FX業者が口座内の残金が12万円になるまでしか取引できないのに対し、海外FX業者の場合は口座残高が1万円になるまで取引を続けることが可能です。
つまり、自分の基準で決済をできる幅が海外FX業者の方が広いということになります。

このように、「ロスカットリスク」は海外FX業者を使うことによって簡単にリスク回避をすることが可能です。

取引量の多い通貨ペアでトレードを行う

これは主に「流動性リスク」を回避する方法です。
流動性リスクを回避するために、最も簡単な方法は日本円、ユーロ、米ドル等取引量の多い通貨でFX取引を行うことです。

また、取引量の多い通貨は比較的為替の変化が緩やかなので大きな損失が出るリスクも比較的少なくてすみます。

しかし、「スワップポイントで稼ぎたい」という場合や「為替変化の大きな通貨でFX取引をしたい」という場合は取引量の少ない通貨ペアでFX取引を行うことあると思います。
その時は、流動性リスクがあることを理解した上でFX取引を行うことによってトラブルがあった際も落ち着いて対処することができるようになります。
そのため、リスクを取ってFX取引をするという際もリスクについてはきちんと頭に入れてFX取引を行うようにしましょう。

FXを行う上でのリスクに関するまとめ

FXのリスクについては理解できたでしょうか?
最初にFXをする上での6つのリスク

  • 為替変動リスク
  • 金利変動リスク
  • 業者リスク
  • システムリスク
  • 流動性リスク
  • ロスカットリスク

その後に、FXによるリスク管理方法

  • 適切なレバレッジで取引を行う
  • 逆指値注文をしておく
  • 安心できる業者を利用する
  • 長く取引ができる海外FX業者を利用する
  • 取引量の多い通貨ペアでトレードを行う

を説明してきました。

しかし、どれだけ今回紹介したようなリスク管理を行っても完全にリスクをゼロにするということはできません。
ただ、現在の取引にはどんなリスクがあるかというのを考えて今回紹介したようなリスク管理を行っていくことで、リスクを減らすということはできます。

今回紹介したリスクについて理解した上で「大金を目指してリスクを負って取引をするか」、「安全に取引を行うのか」ということを自分の中で考えて取引を行うようにしましょう。